大学の頃の自分の夢をみた
終業式の
ちょっと長い期間のお別れ
でもまた会えるね の
夕日の匂いがする またね
切実にすぎていく時間と
前へ前へ進みたい衝動と
いつも変わらずにある 日常
生きていた頃の母
長い夢だった
目が覚めたとき
あまりの懐かしさに
吐き気がした
こんな世界にいるよ
今 私はここにいる
愛しい息子を手放すような
今の日常を作り出す愛しい人を
捨てるわけにはいかないけど
それでも恋い焦がれる
あの頃の空気
またね
またね